一場世界中で大流行しているパンデミックは、人々の生活や仕事の形態を変えるだけでなく、多くの貴重な命を奪いました。新型コロナウイルスで亡くなった人々を追悼するため、ウルグアイの首都モンテビデオ沿岸には、世界初の大規模な海上記念碑が設置されます。この記念碑のデザインを手掛けるラテンアメリカの建築事務所であるGómez Plateroは最近、記念碑の設計図を公開しました。独特の輪郭と果てしない海を背景に、この海上記念碑は間違いなく世界で最も悲しく心を打つデザインの一つです。
このユニークな海上記念碑は円形のデザインで、直径は40メートルにも達し、中心部には幅10メートルの穴があり、その中は海と岩で埋め尽くされています。上から見ると、その形状はお皿のようですが、記念碑は完全な平面設計ではなく、端から中心に向かって傾斜しており、立体的な輪郭を形成しています。この円盤状の建物の一端には、海岸にある岩だらけの場所からこの海上記念碑に到達するための歩道が伸びています。
記念碑は海岸に位置しているため、海水の浸食に耐えなければならず、激しい日光や暴風雨などの極端な天候にも対応する必要があります。そのため、建築材料の選択には特に配慮が払われ、記念碑が海に面した側の底部には耐候性鋼が使用され、記念碑をより丈夫にし、時間と環境の影響に耐えるようにしています。一方、記念碑の内側に傾斜する面にはコンクリートが建築材料として使用されます。
この記念碑が海上に位置する理由は、騒々しさから遠ざかり、人々が静かな雰囲気の中で亡くなった人々を追悼できるようにするためだけでなく、他の意図もあります。それは、自然環境に身を置くことで、人々と自然の関係を再考し、尊重を喚起することです。建築事務所Gómez Plateroは、この記念碑を通じて、この困難な時期に失われたものを記念し、一緒に努力したことを忘れず、人々に自分たちが孤独ではないことを思い出させたいと考えています。
ゴメス・プラテロは現在、ウルグアイ政府と協議中で、記念碑の建設場所を実現するため、水辺の地域が選ばれる見込みで、記念碑は6ヶ月で完成する予定です。さらに、この海上記念碑が完成し稼働した後、毎回最大300人の観光客しか訪れることができず、安全な社会的距離を保つために制限されます。
圖片來源：Gómez Platero
