シャネル2023年秋冬コレクション、クリエイティブディレクターのヴァージニー・ヴィヤールは、シリーズに喜びの雰囲気を与えるために、山茶花を焦点に置いています。
1923年、Coco Chanelは初めて恋に落ちた山茶花を衣服に咲かせ、それ以来、それはブランドの象徴として、そしてアイコン的な要素となりました。今シーズンの焦点として山茶花を使用し、ショー会場には巨大な白い山茶花のインスタレーションが特別に設置され、各客席には本物の山茶花が置かれ、ブランドのアンバサダーである日本の女優、小松菜奈が主役の映像でファッションショーが幕を開けました。Virginie Viardは山茶花が今シーズンのデザインテーマだけでなく、「Chanelの美学の中で永遠に咲き続け、常に新しいクラシックなデザイン要素です。」と考えています。それは柔らかさと同時に力強さも兼ね備えています。
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シリーズは黒と白を基調とし、微かに褪せた色合いやグレーのピンクが織り交ぜられており、絶妙な色使いで魅力を引き出しています。椿の花はチェック柄のコートに描かれ、ドット柄のスーツにも現れています。また、ニットセーターには大きなふわふわした椿の花の模様があり、それはバッグや靴にも広がり、コートやポケット、ボタンにも自由に咲き乱れています。
服装デザインには、男性の要素と同時に優しさとロマンチックな雰囲気があり、強さと柔らかさを兼ね備えた魅力を表現しています。非対称のコート、スリットの入ったワンピース、非対称のフロントパネルのバミューダショーツのセット、フリル、バックレス、ビーズやパール、そしてニットの幻想的な糸などのディテールが、60年代の調子と英国のファッションを感じさせ、精巧な手作りと自然な素材がこの秋冬コレクションをより実用的で魅力的にしています。
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