2022年の春夏コレクションは、Simone Rochaが2人目の娘を出産したことから、母性を感じさせるものとなっています。女性の視点から常に物事を考える彼女が、今回は出産後の経験をインスピレーションに、服を通じて母親としての経験を表現しています。
時装秀は、ロンドン市のセント・バーソロミュー大聖堂で開催され、そのスタイルは赤ちゃんの誕生式をヒントにしています。モデルたちは、イングリッシュブロイダリーアングレーズとシフォンの層を身に着け、洗礼のショールを肩にかけ、リボンで結んだ大きなスカートを着用し、パールのアクセサリーを身に着けています。儀式の雰囲気が強調されています。
中からは、出産後の経験からインスピレーションを受けた細部が見て取れます。例えば、宝石で飾られた授乳用ブラや、寝具とパジャマが一体化したデザインなど。シモーヌ・ロシャは興味深い方法で、不眠症による精神的混乱を表現し、夜間授乳による睡眠不足に苦しむ多くの産後のお母さんたちに敬意を表しています。
