高級オーダーメイド服は、常に優雅で華やかで精巧な印象を与えますが、今シーズンのパリコレクションでは非常に奇妙なショーが開催され、一般の高級服へのイメージを覆すこととなりました。これはアメリカのファッションブランド、Pyer Mossの初の高級コレクションを指しており、ショー会場には「カールヘア」で覆われた全身のスタイルや、巨大な「ピーナッツバター」、「信号機」、「冷蔵庫」などが登場しました…。史上最もコントロールを失った高級ファッションショーと称されています。
これはブランドの創設者兼クリエイティブディレクターであるKerby Jean-Raymondの初の高級ファッションショーであり、彼はパリの高級ファッション週間のスケジュールに招待された最初の黒人デザイナーでもあり、その意義は非凡です。Kerby Jean-Raymondは黒人文化に敬意を表し、「黒人の発明」をテーマにしたコレクションを発表し、自己啓発本で成功を収めた黒人女性C.J. Walkerの邸宅でファッションショーを開催しました。
シリーズのすべての衣装は話題に満ちていますが、外見は一般的な高級ファッションとは異なります。頭から地面まで引きずるような「カール」のスタイルは非常に壮観で、モデルの苦労する歩行からも素材の重さを感じることができます。そして、目を引く柱状の「信号機」、巨大な「ピーナッツバター」、そしてタイトな服の上に被せられた「消火階段」のスタイルもあります。Pyer Mossの高級衣装は女性セレブのレッドカーペットの戦闘服になるのでしょうか？おそらく、ケイティ・ペリーだけがそれを乗り越えることができるでしょう！
