無性別主義は、ファッション業界で近年最も注目されているトピックの1つであり、これらのシーズンではデザイナーたちが徐々に服のデザインを性別から解放しています。Nicolas Ghesquièreが昨日紹介したLouis Vuitton 2021年春夏コレクションもその1つです。
このイベントは、改装中のラ・サマリテーヌデパートの屋上で行われ、エレガントなフランス建築の環境に、緑のスクリーン効果が交差し、1987年のウィム・ヴェンダース監督の名作映画「天使の翼」が投影され、映画と現実を行き来する不思議な効果が表現されました。
シリーズのインスピレーションは「Wings of Desire」から来ており、80年代に一世を風靡したショルダーパッド、パイエット、ワイドパンツを2021年の春夏に取り入れています。時代感のあるデザインスタイルに、すっきりとしたカッティングやストリートファッション文化に合った要素が加わり、性別の境界を消し去り、固定観念を打破しています。
異なる素材やプリント柄の組み合わせは、今シーズンの一般的なスタイルです。カジュアルなワイドパンツには、プリーツ入りのストライプ生地を取り入れ、ナイロン素材の太いベルトを合わせることで、普段のパンツスタイルにデザイン性をプラスします。
さらに、目を引く派手なパイエット、文学的な針編み、クールな白黒の大理石模様、そして鮮やかなテキストプリントが、性別を曖昧にする春夏コレクション全体に貫かれています。