フランスの富豪フランソワ・ピノーは、Keringのグループ創設者であるだけでなく、有名な芸術コレクターでもあります。そして、ヴェネツィアのグラッシ宮(Palazzo Grassi)やドガーナ岬の海関ビル(Punta Della Dogana)に続き、19世紀初頭に建てられたパリ証券取引所が改装され、彼の私設美術館「パリ証券取引所 – ピノー・コレクション」(Bourse de Commerce – Pinault Collection)となり、5月22日にオープン予定です!詳細はこちら
パリ証券取引所の改装プロジェクトは1.7億ドルを投じ、日本の著名な建築家安藤忠雄を招聘して、130年の歴史を持ち、ルネサンスの雰囲気に満ちたヨーロッパ宮殿風の建物を再設計しました。安藤忠雄は、彼の得意とする「清水模様」の現代建築手法を用い、クリーンコンクリートで直径30メートル、高さ9メートルの大型円柱壁をドームの下に作り上げ、その内部は空間とし、建物の中心に約3,000平方メートルの多目的環状展示スペースを造りました。同時に、5階建ての空間内には廊下、演劇ホール、礼拝堂、レストラン、ラウンジなどが計画されています。
パリ証券取引所のいくつかの特徴、円形の屋根、天幕ガラス、浮彫要素などは、今回の改装でも保持されています。19世紀の全景壁画も修復され、博物館に足を踏み入れると、古典的な芸術の雰囲気を感じることができ、同時に安藤忠雄の建築スタイルの中で古今の美学を感じることができます。
パリ証券取引所によると、ピノの個人美術館は、シンディ・シャーマン、ジェフ・クーン、ダミアン・ハースト、ピート・モンドリアン、マーク・ロスコなどの有名な現代アーティストの作品を含む、フランソワ・ピノのコレクションに10,000点以上の現代アート作品を収蔵する予定であり、毎年10回の展示会を開催する予定です。ただし、これらの収蔵品以外にも、このユニークなデザインの個人美術館自体も、期待される芸術作品や新しい観光名所となるでしょう!
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