この間、中環から尖沙嘴を見ると、M+のファサードが風情ある水墨画の流れる映像作品に変わっていて、ビクトリアハーバーに詩情を加えています。実は、これは地元のメディアアーティストである張瀚謙と台湾の書道アーティストである董陽孜が共同で制作した「墨・脈」という作品なんです。
M+は初めて、異なる領域の2人のアーティストを委託し、M+のファサードの特徴に合わせて特定の場所での移動映像作品を制作しました。董陽孜の「無音の楽章」の100枚の手稿を出発点に、張瀚謙が筆と墨を通じて心臓の鼓動、血液の流れ、細胞の分裂、神経の鼓動のリズムとして表現し、人体の循環メカニズムと自然の法則を対応させ、継続的に生成と変化を繰り返し、墨が生命の媒体として反映されるようにしました。『墨・脈』は2023年9月24日までM+のファサードで展示されています。
