鮮やかな色の使い方、すっきりしたシルエットのカッティング、目を引くプリント柄は、MarniのDNAとしてよく知られています。最新の2023年春夏コレクションでは、Marniはデザインを通じてカラーチャームを表現し、シンプルでありながら鮮明で強烈なグラフィックを通して、ブランド独自のファッション美学を表現しています。
新しいコレクションは、従来よりもシンプルな色使いとデザインで、”すべての夕日は日の出である”という言葉を中心に展開されています。日没の夕暮れの風景が今シーズンのテーマとなり、クリエイティブディレクターのFrancesco Rissoがイタリアの田舎で見た一日の中で変化する光のインスピレーションを活かしています。最初に登場するのは夕暮れの色調シリーズで、暖かい赤、オレンジ、黄色から始まり、次に青、紫、白の冷たい色調が続きます。同心円がコレクション全体を貫くことで、重要なパターンとなっています。
フランチェスコ・リッソは、このコレクションで身体を主役として位置づけ、スポーツウェアやニットウェアは身体に合わせて快適な着心地を提供します。コレクションには、広い肩のコートやスーツジャケットがあり、異なる色調の柔らかいレザーで作られています。夢のような天鵝絨のデニムパンツは、超ワイドなベルボトムスタイルに仕上げられています。透けるようなリブニットセーターは体の輪郭にぴったりとフィットし、一部の「袖」はベルトや袖口から垂れ下がっており、無性別のファッションを意味しています。ミニドレス、ミニスカート、短いトップスに描かれた同心円は、洗練された抽象的な日の出を表現し、「日没があれば日の出もある」という意味に完璧に合致しています。
