中国の絵画形式を挙げると、皆さんはまず水墨画を思い浮かべるでしょうが、実は岩絵画の方が水墨画よりも古いことをご存知でしょうか?最近、香港岩絵画芸術協会が「縁古形新——岩絵画展」を開催し、中国と香港からの30人以上のアーティストの作品を展示し、観客に岩絵画の自然な本質と独特な美しさを深く理解させます。
岩絵画は中国に古くからの歴史があり、南北朝や隋唐時代には、宗教的な物語や建築装飾を描くために既に使用されていました。新疆のクチャや甘粛の敦煌の壁画などがその例です。盛唐時代には岩絵画が日本に伝わり、現代の日本画に発展しました。岩絵画は「質感」と「色彩感」を持ち、非常に形作りやすい絵画材料です。
「岩」は天然の岩石微粒を指し、岩石の粒子は大きさが異なり、異なる光度、粗さ、質感を持ち、斑駁で重厚な視覚的な張力を蓄積し、また輝く特性を持っています。「彩」は天然の鉱物の色を指し、現在200種類以上の色が存在すると言われており、一部は鉱物が希少なために徐々に消えつつあります。岩彩は物質の自然な色を持っているため、岩彩鉱物は異なる環境と相互に呼応し合うことから、「呼吸する芸術作品」と称されています。
今回の展示に参加するアーティストには、香港岩彩芸術協会会長の鍾大富氏、副会長の朱秋慧氏、香港の視覚芸術界で活躍する陳育強氏、管偉邦氏、劉小康氏、謝炎安氏など、それぞれの分野で岩彩の可能性を探求しています。
この伝統芸術に興味を持つあなたには、ぜひ現地で岩絵の独特な魅力を体験してみてください。
「縁古形新—岩彩絵画展」
日付:2022年9月27日から10月12日(日曜日および祝日休館)
時間:午前10時から午後7時まで
場所:香港浸会大学 李兆基伝理視芸大楼 顧明均展示ホール